Q:目視調査の目的は何ですか?
A:コンクリートの劣化現象を確認し、コンクリート構造物の劣化度合いの現況確認をすることを目的とします。
Q:対象となる構造物はどのようなものがありますか?
A:橋梁、トンネル、護岸、樋門、建築構造物、上下水道施設、下水道管路施設、等を対象とします。
Q:確認できる項目は何ですか?
A:ひびわれ、漏水または痕跡、剥落、膨張、骨材露出、鉄筋露出、錆汁、その他の表面異常などです。
Q:どのような方法で調査しますか?
A:目視及び打検(ハンマーリング)により、躯体表面の劣化状態を確認します。
Q:報告書にはどのような項目が含まれますか?
A:基本的には図面(CAD図)を事前に頂き現況(調査結果)をCAD図に反映します。 確認できた項目ごとに数量表を作成します。
状況写真や損傷写真を添付します。(頻度は事前に打合せ必須)
Q:高所でも可能ですか?
A:高所作業車による運転・操作は可能です。但し高所作業車はご準備ください。
Q:1日どのくらい進捗しますか?
A:損傷の具合や足場の状況、高所作業車使用等条件が多種多様で一概にはお答えできないため、ご連絡ください。
Q:目視調査に何らかの基準はありますか?
A:目視調査は、耐震診断のような統一された技術基準はありません。
劣化状況や不具合部分の現況確認にとどまり、原因追及が目的ではありません。よって原因追及を行うとすれば、概して調査人員の経験と推測に頼らなければならないので、客観的な根拠の裏付けにはなりません。
加えて実際に工事が始まらないとわからないことが多いため、目視調査のみで劣化具合を全て掌握することは不可能です。
これらの点を踏まえ、目視調査はあくまで事前調査であることをご理解いただき、不具合をチェックするという感覚で捉えて下さい。