MT試験—試験状況

今回はMT試験の状況をアップします。

写真のように対象の溶接部を剝き出しにした上で試験を実施します。

欠陥がある場合はより識別し易いよう今回は蛍光磁粉を使用しています 。

以前はこの蛍光磁粉で形成されるキズの写真撮影が困難でピントが合わせづらく四苦八苦していたのですが現在のデジカメは克服してくれて非常に助かっています。

ここで一つMT試験に於いてのメリット、デメリットを紹介します。

メリットとしては
①表面の割れについては他のどの非破壊検査より優れる。
②表層部付近の内部欠陥も検出可能。
③検査方法が容易

デメリットとしては
①磁性体以外の欠陥の検出は不可能。
②ブローホールの検出はまず困難。貫通している欠陥と捉えてください。

最後に注意点としまして形成される欠陥(磁粉模様)の幅は、本来の欠陥の幅より大きくなっていますので誤解しないようお願いします。あくまで検出しやすくするため磁粉が欠陥に吸着しているからです。

(Y・F)